中国ラーメン「揚州商人」を展開する株式会社ホイッスル三好の二代目として、
経営とは何か、勝ち残る企業にするためにはどうしたらいいのかを日々模索し続ける三好さん。
理念の大切さを再確認し、学んだことをすぐに現場で実践されたそうです。
― 新志塾を受講するきっかけを教えてください。
まず新志塾に参加する前に、新先生の著書である『経営の教科書』との出会いがありました。弊社の社長室の本棚から気になった本を見つけては読んでいたのですが、その中に『経営の教科書』があり、タイトルのストレートさにひかれて読み始めたらもう夢中になってしまいました。しかし新先生のプロフィールを拝見すると、とてもじゃないですけど私にとっては雲の上の人で、直接お会いするなんて無理だと勝手に諦めていたんです。ですがあるセミナーに参加した時に新先生が新志塾を開催されていると知り、すぐに申し込みました。
― 受講してみて、どんなことを感じられましたか。
まず新先生の息吹をすごく感じました。ジョークが豊富で軽やかにお話をされますけれども、「ここは大事だ!」と強く語られる時や、私たちの相談に真摯に向き合ってくださる時の目を見ていると、経営者が体験するであろう危機迫る瞬間や修羅場を本当に数多く経験されたんだなと感じました。お世辞ではなくカリキュラムはとても濃い内容です。聴講中にピンときたことが多く、新志塾が終わっても「あの言葉はこういう意味だ」と咀嚼する時間が必要で、今は学んだことを考察し続けているというような状態です。
― 特に印象に残っている言葉はありますか。
新先生の言葉すべてが印象に残っていて一つに絞るのは難しいのですが、やはり理念の重要性ですかね。理念は額に飾っておくものではなく、社員に方向性を示すツールだという言葉にはっとしました。もちろん新先生の著書で理念という言葉を何度も目にし、理解していたつもりでしたが、私も理念を額に入れたままだったと反省しました。例えば靴は歩くためのツールだということに疑問を持つ人はいません。社訓や社是が靴のような存在になるまで徹底的に活用して、理念を浸透させなければと気持ちを改めました。
― 社内に浸透させるために、具体的にどう働きかけていらっしゃいますか。
とにかく何度も口に出して言うようになりましたね。口に出す機会は桁違いに増えました。弊社では2020年に100店舗を目指していまして、2013年から非正規社員を正社員へ登録する仕組みづくりを強化してきました。社員が増える時こそ理念が問われます。
2014年、私たち外食産業は悪い意味で報道されることが多かったです。常に人材不足で、そこから企業の体制が浮かび上がり社会問題化しました。人ありきではなく店舗数や利益ありきで経営すると必ずそうなると私は思っています。確かに弊社にとって100店舗は目標ですが、中身の伴わない100店舗では意味がありません。新先生もよくおっしゃいますが、勝ち残る企業になるためには理念の確立に尽き、その理念を浸透させるのは経営者です。先代から社員と理念を大切にしてきたので、その思いを二代目として継承し、弊社をアドマイヤーカンパニーにしていきたいです。
― これから受講される方にメッセージをお願いします。
経営というものに対して日々悩み苦しみ、答えを求めている人にとっては最高のセミナーで、受講料以上の価値があります。ただ、何となく参加してみようかなと興味半分の心構えでは参加してもついていけません。対話しながら自分の意見を言う場がすごく多いので、問題意識や課題を持っている人でなければ難しいでしょう。
同期で勉強会を開催しようという話も出ています。新志塾で得たものを自分の仕事にいかそうという意欲の高い人が多かったので、こうした社外での交流を大切にしながら、自分を成長させたい人にこそおすすめします。
<企業情報>
株式会社ホイッスル三好 www.whistle-miyoshi.co.jp/
1988年創業。初代が東京・北千住で中華料理店をオープンした後、本場中国の味を多くの人に味わってほしいと飲食事業を展開。
1990年株式会社ホイッスル三好を設立。中国ラーメン「揚州商人」を現在32店舗展開し、一杯のどんぶりを通して伝統の味を伝え続けている。